ポルトガル語は、ヨーロッパのポルトガルや南アメリカのブラジルなどをはじめとした9ヶ国で公用語として使用されています。ポルトガル語を母語とする人口は2億2000万人ほど。世界で7番目に多く話されている言語とされています。
ポルトガル語は日本語と異なる点が多く、正確な翻訳が難しい言語と言われています。正しく翻訳するためには、意味的構造や文法の知識が必要です。では、特徴をひとつずつ見ていきましょう。
ポルトガル語は代名詞が多いのが特徴で、人称代名詞や不定代名詞など120以上の代名詞があります。さらに名詞の性などによって代名詞の形が変化します。
例えば「これ」を英語では【this】と表しますが、ポルトガル語では単数の男性名詞の場合は【este】で、単数の女性名詞の場合は【esta】となります。さらに複数の男性名詞、女性名詞、対象が不明の場合に使用される中性名詞でも表現が異なります。
日本語にはポルトガル語のような多くの代名詞は存在しませんし、使い方のルールも大きく異なります。翻訳作業は複雑になるため、翻訳をするにあたりポルトガル語の深い知識は必要不可欠と言えるでしょう。
長い語の一部分を省いて短くする略語や、言い換えが多いのもポルトガル語の特徴です。略語の知識が十分でないと、ポルトガル語の文章を日本語に翻訳したときに誤訳する可能性があります。
また1つの対象に対し同じ表現を使わず、さまざまなことばで表すため、言い換えの多い文章をそのまま訳すとおかしな日本語の文章になってしまうでしょう。
ポルトガル語は使用している国や地域によって文法や語彙などに違いがあります。大きく3つに分かれていて、各言語の技術翻訳ができる会社に翻訳を依頼する必要があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ポルトガルで使用されているのが、イベリアポルトガル語です。ブラジルポルトガル語では「電車」は【trem】ですが、イベリアポルトガル語では【comboio】となり、単語によっては全く語彙が異なる場合があります。
ターゲット地域がポルトガルの場合、イベリアポルトガル語への翻訳をしないといけません。日本ではブラジルポルトガル語が多いため、翻訳を依頼する前にイベリアポルトガル語に対応しているか確認をした方がよいでしょう。
ブラジルで使用されているポルトガル語です。ポルトガルよりブラジルの方が人口が多いため、ポルトガル語の中では、母国語としての使用人口が一番多いことばとなります。日本でポルトガル語とされているものは、ブラジルポルトガル語を指すことが多いです。
アフリカポルトガル語は、アフリカ地域で使用されているポルトガル語です。かつてポルトガルの植民地だったアフリカの国で使われているため、文法や語彙などはイベリアポルトガル語に近いです。ただし、中にはアフリカポルトガル語独自の語彙もあります。
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