バングラデシュの国語であり、インドの公用語のひとつであるベンガル語。文法的には単語の語順が日本語に近くて日本人にも親しみやすいですが、方言や表記の難しさなどがあります。そんなベンガル語の技術翻訳においては、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。
ベンガル語は主にバングラデシュとインドの東部で使用されている言語で、総話者数は2億5,000万人ほどと言われています。日本人にとってはマイナーなイメージがある言語ですが、使用人口の多さは世界で7番目。世界中でもよく使用されている言語と言えるでしょう。
バングラデシュは、アジアでも有数の親日国として知られています。長く最貧国としてとらえられていましたが、縫製品を中心とする輸出や海外出稼ぎ労働者による海外送金を基盤として成長。今後も経済は安定的に成長することが予想されることから、ベンガル語の需要も高まってくるでしょう。
ベンガル語は、地域ごとに10を超える方言があります。地域による方言の差は激しく、特にチッタゴン語やシレット語は標準語と大きく異なります。単語や発音などが全く異なり、標準語との意思疎通は難しいとさえ言われています。しかし、チッタゴン語やシレット語はバングラデシュでも大都市になるため、需要も少なくないのです。
ベンガル語の翻訳をする場合、どこの地域の言語なのか事前に確認する必要があります。
ベンガル語の表記ルールは複雑です。2つ以上の子音を結合させて作る結合文字は、知識がなければ何が組み合わされているのか分かりません。
またベンガル数字は見慣れない表記なので、読むのも一苦労。4は「৪」と表記しますし、7は「৭」と表記するため、違う数字に見えてしまいます。数字を区切る桁数も2桁ごとなので注意が必要です。
ベンガル語は似ている文字がたくさんあります。「য」「য়」「ঘ」は全く違う文字ですが、よく見ないと違いが分かりません。間違えずに正しく読むためには、ベンガル語に精通している必要があるでしょう。
ベンガル文字は、特殊で難解な文字を使用します。そのため編集する際には、ベンガル文字に対応できるツールやフォントを活用する必要があります。また翻訳会社で翻訳された文書を編集するときに正しく表示されないというトラブルを回避するため、翻訳会社と統一することも大切です。
日本では普段使用しないフォントやツールを使用するため、ベンガル語が正しく印刷されない印刷トラブルが発生する可能性があります。そんなトラブルに対応してもらえるよう、翻訳会社はアフターフォローがしっかりしている会社を選ぶようにしましょう。
ベンガル語での翻訳を正しく自然な表現にするためには、ネイティブチェッカーが必要です。ベンガル語の独特なルールや方言をしっかり理解している会社に依頼しましょう。
事前に公式ホームページをチェックすることをおすすめします。ただし、ホームページ上にネイティブの有無について記載していない会社もあるので、気になるなら問い合わせてみましょう。
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