AI翻訳とは、AIを用いた翻訳サービスのこと。自動翻訳・機械翻訳、さらには「MT(マシントランスレーション)」と呼ばれることもあります。
現在、AI翻訳にもさまざまな種類が見られ、Webサイト上で気軽に使えるタイプもあって、生活に欠かせないものとなってきました。
ここでは、そんなAI翻訳の中から、ビジネスを始め、法務や医学など専門用語が用いられる複雑な文書にも対応したテキスト翻訳ツールを紹介しています。
近年、特に絵画や文章に対するAIの進展には目覚ましいものがあり、自動翻訳・機械翻訳の分野においても、その精度の高まりには注目が集まっています。
しかし、だからと言って全く人間の手が必要ないというわけではありません。
翻訳を行う文書の中には、ビジネスにとって大切な契約書や、専門用語の用いられた医学や法務に関する書類もたくさんあります。
こうした重要書類の翻訳には「ポストエディット」と呼ばれる人間の目による編集とチェックが必要不可欠です。
と同時に、AI翻訳そのものにおいても、ただ単にほかの言語に置き換えるのではなく、専門用語が多用される複雑な文書や、各種の専門技術に関連した文書を変換・翻訳する実用性が求められることになります。
引用元:日本コンベンションサービス公式サイト(https://www.convention.co.jp/lp/ai_translation)
日本コンベンションサービス(JCS)では、ニューラルネットワークを用いたAI翻訳システムの導入サポートを行っています。
専門分野別に学習・進化を遂げるAIにより、医薬・法務・化学・金融・ITなど、2,000分野に及ぶ専門用語も自動翻訳できます。
また、データベースに登録することで、各社の社内用語や固有の言い回しや表現にも対応できるのがポイント。
引用元:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社公式サイト(https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-translator.html)
NTTグループ企業である株式会社みらい翻訳のAIエンジンを採用し、TOEIC960点を超える翻訳を実現したもの。Word・PowerPoint・Excel・PDFといった文書ファイルのレイアウトそのままに翻訳することができます。
また、セキュリティを重視しており、翻訳結果のファイルや登録辞書も全て暗号化しています。オプションによってインターネットを介さないVPN接続にも対応。
引用元:DeepL GmbH公式サイト(hhttps://www.deepl.com/translator.html)
翻訳ツールは、Webにて無料で簡単に翻訳を行える「Write」のほか、有料でビジネス向けとしても活用できる「DeepL Pro」を提供。
「DeepL Pro」にはテキストの入力文字数に制限がないため、長文の翻訳も可能。もとの文書のフォーマットそのままに言語を翻訳できます。料金プランは3種類で、個人・チーム向けのものと、開発者向けのものが用意されています。
引用元:シストランジャパン合同会社公式サイト(https://www.systran.co.jp/)
自動翻訳に特化している研究開発企業のシストランが、社名そのままの翻訳ツールを提供。
無制限で使える機能が多数あるのが魅力です。テキストの翻訳・ファイル丸ごとの翻訳・ウェブサイトの翻訳、さらにはユーザー辞書・翻訳メモリなども無制限。
また、API接続が豊富で、CAT・CMS・CRM・ERPなど複数のシステムに翻訳機能を追加可能です。
引用元:株式会社ロゼッタ公式サイト(https://www.rozetta.jp/)
プロダクトが複数ラインナップされており、目的や用途に合わせてAI製品を選べるのが大きな魅力。
テキスト・文書の翻訳であれば、専門用語にも強いAIを採用した「T-4OO」や、セキュリティを重視した「Premium T-4OO」があります。
音声翻訳には自動文字起こし・翻訳機能を持つ「オンヤク」を選ぶなど、さまざまな選択肢があるのが魅力。
引用元:株式会社 翻訳センター公式サイト(https://www.honyakuctr.com/mirai/)
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と、みらい翻訳が共同研究した、日本語に特化した翻訳技術を用い、TOEIC960点ほどのスコアにて翻訳を行えます。
ユーザー辞書や翻訳メモリ機能を搭載していることから、それぞれに適した翻訳文に仕上げられるのもポイントです。
セキュアはAWSクラウドを採用し、実績のある技術者が構築を手がけています。
引用元:株式会社川村インターナショナル公式サイト(https://www.k-intl.co.jp/374567)
複数の機械翻訳を文字数の制限を気にすることなく、完全定額制で利用できる機械翻訳のプラットフォーム。
「Quick MT」によって、ブラウザ上で簡単に、さらにはさまざまなファイルのレイアウトを変えることなく機会翻訳を行えます。
加えて「Quick PE」により、その機械翻訳の結果を修正することで、精度の高い翻訳が実現します。
引用元:翻訳会社FUKUDAI公式サイト(https://www.fukudai-trans.jp/)
翻訳会社FUKUDAIでは、AIによる自動翻訳によって翻訳文を生成し、さらには校正者がその文章のチェック、編集・修正を加えるポストエディットを提供。
翻訳会社ならではのノウハウを活用している上、AI自動翻訳を専門のスタッフがしっかりとチェックを行っているので、大量の文章も精度の高い状態で納品しています。
引用元:富士通株式会社公式サイト(https://clouddirect.jp.fujitsu.com/service/translation-service)
ニューラル機械翻訳エンジンを用いた翻訳サービス。PDFやOfficeファイルはもちろん、Outlookメールの翻訳ができるアドインも提供されています。
また、翻訳に使われた文書をデータとして残すことなく、サーバーから削除しているのも強み。社外秘文書などを翻訳する際に便利です。
プランが4つに分かれていることから、必要な文字数やファイル数に応じて、合っているものを選ぶことができます。
引用元:株式会社クリムゾン インタラクティブ・ジャパン公式サイト(https://www.crimsonjapan.co.jp/machine-translation/)
株式会社クリムゾンが自社開発・自社運営しているAI翻訳エンジンによる機械翻訳が提供されています。さらにはポストエディットが600文字まで無料なので、機械翻訳されたファイルを翻訳者によって気軽に校正・編集してもらうことができます。
翻訳エンジンに、あらゆる業界・専門分野の専門用語が15万語以上が盛り込まれているのも魅力。
引用元:株式会社みらい翻訳公式サイト(https://miraitranslate.com/)
ニューラル機械翻訳(NMT)エンジンを用い、テキストやファイルの翻訳、製品名・専門用語などを辞書登録できる上に共有が可能となっているなど高いカスタマイズ性を備えているのが特徴。
さらには複数の法律事務所と共同開発したこともあり、契約書・定款・規定といった法務関連の文書に強く、さらには財務関連の文書にも充分通用する翻訳が行われています。
引用元:ブレインウッズ株式会社公式サイト(https://www.brainwoods.com/translation/ai-automated-translation-service.html)
多様な翻訳サービスを提供しているブレインウッズ株式会社では、大量の翻訳を依頼された際などにAI自動翻訳システムを活用しています。
同時にポストエディットサービスが行われているのが特徴で、ユーザーが自動翻訳した文章は翻訳者や校正者によるチェックを受けられます。翻訳のブラッシュアップを行いたい際に便利です。
引用元:株式会社 十印公式サイト(https://to-in.com/)
「NICT-情報通信研究機構」では、総務省とともに翻訳データを収集する「翻訳バンクプロジェクト」に取り組んでいます。そのNICTから技術提供を受けることで提供されているのが、「T-tact AN-ZIN®」自動翻訳です。
特筆したいのが、さまざまな専門分野に特化したエンジンを搭載しつつ、低コストでサービスを受けられること。
逆翻訳やプロへの翻訳の発注、PDF翻訳など機能も豊富です。
引用元:日本特許翻訳株式会社公式サイト(https://npat.co.jp/)
翻訳者向けの「EXPRESS」と、翻訳会社や起業翻訳向けの「ProTranslator」を提供。
「ProTranslator」は、クラウド型の翻訳支援ツール「Memsource」(メムソース)と翻訳エンジンを統合したもので、CATツールがなくてもポストエディットや翻訳メモリの管理を行えるのが特徴。
「EXPRESS」は、そのメムソースのファイルに指定したMTエンジン訳を一括挿入することができるサービスです。
引用元:株式会社高電社公式サイト(https://mysite-ai.jp/aimt/)
「MyサイトAI翻訳」は幅広いオプションが魅力。画像を多言語で表示することができ、Webサイト上のPDFファイルも自動翻訳可能です。
プランも用途や目的に合わせ、より適したものから選べるのが便利なポイント。
「MyサイトAI翻訳プレミアム」プランを選択することで、翻訳語のドメインの維持やログインが必要なサイトの翻訳も可能になります。
ここでは、専門性が高い技術翻訳を依頼できる信頼性の高い会社として、下記4つの条件(比較表下に記載)に合致した3社を紹介。それぞれの強みや得意分野・専門分野についても解説していますので、是非チェックしてみてください。
※2021年6月調査時点
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