ペルシア語は西南イラン語に属する言語で、イランの公用語です。歴史的にはアケメネス朝の古代ペルシア語、ササン朝の中世ペルシア語に遡り、7世紀以降今日に至るまで使用されています。ペルシア語の技術翻訳においては、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
ペルシア語を母国語とするイランは、人口約8,000万人と中東では有数の人口を誇ります。人口の7割ほどが35歳以下の若い国家であることから、消費財の販売先としても将来有望です。
また、産油国としての強みも持っています。2016年1月の制裁解除後は国際社会に復帰。原油取引などの復活だけでなくこれまで凍結されていた資産が解除され、経済改革に向けて進んでいます。このような理由から、今後もペルシア語のニーズは高まっていくことが予想されます。
ペルシア語はアラビア語と同じ文字を使用し単語も似ていますが、発音や文法は全く違う言語です。例えるなら中国語と日本語の関係に近いと言えます。ペルシア帝国はイスラム帝国に吸収された時代があり、民族が屈しなかったおかげでペルシア語がそのまま残りましたが、代わりにアラビア語の単語が流出されてペルシア語に吸収されたという歴史を持っています。
ペルシア語のアルファベットは、32文字から成っています。このうち28文字はアラビア語文字で、残りの4つの文字「پ(pe)」「چ(che)」「ژ(zhe)」「گ(gāf)」がペルシア語固有の文字です。
英語などには大文字と小文字がありますが、ペルシア語にはこの区別はありません。ただし、文字を書く場所(単独で書く場合・語頭に書く場合・語中に書く場合・語尾に書く場合)で文字の形が異なります。
例えば「ب(be)」という文字は、単独では「ب」ですが、語頭では「بـ」、語中では「ـبـ」、語尾では「ـب」となります。
ペルシア語の技術翻訳は対応できる翻訳者の数が少なく、翻訳難易度が高いことから料金は比較的高めに設定されています。ただし、中にはペルシア語翻訳が得意な会社もあり、そのような会社であれば相場価格で設定されている可能性はあります。
ペルシア語の技術翻訳を外注する際は、ペルシア語翻訳に対応している会社のなかでも、翻訳実績を比較して選ぶようにしましょう。
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