英文の技術翻訳をする際に注意すべきポイント
英文で書かれた技術論文は、学術的な論文であることから日常で使用される英文とは異なる部分が少なくありません。したがって、英文の技術翻訳にあたっては、英語論文に特徴的な独特の用語や論文の構成を知っておくことが重要です。
英語論文の種類
英語論文には主として以下の4種類があります。
- essay(エッセイ)…大学の課題で提出するタイプの小論文的な論文を指します。
- paper(ペーパー)…エッセイと同様の論文で学会などに発表するものです。
- monograph(モノグラフ)…1つのテーマについての専門的な論文を意味します。
- thesis(シーシス)…主に学位を取得するための卒業論文などです。
英語論文でよく使用される単語や表現の一例
英語論文では以下のような表現がよく用いられています。
- moreover
さらに、そのうえ
- despite this
にもかかわらず
- hence
したがって
- In order to~
~するためには
- As a result
結果として
- For instance
たとえば
- In general
一般に
- This paper examines~
この論文では~について調べます。
- This paper reviews~
この論文では~についてレビューします。
- There is a possibility that~
~の可能性があります。
英語論文で使用されるのはアカデミック英語
英語といえばイギリス英語とアメリカ英語に代表されるように、使用する地域によって表現などに違いがあります。しかし、注意すべきは英語論文ではアカデミックな英語が使われる点です。日常の間隔で翻訳すると適切な訳にならない可能性があります。ラテン語からくる単語が多用される傾向も特徴のひとつです。日常で使用する同義語では論文として相応しくないと考えられるためといえます。
英語論文の構成
正式に書かれた英語論文は一般的に以下のような構成になっています。この構成はエッセイでもペーパーでも、モノグラフやシーシスでも概ね共通です。ただし、小論文ではパートを統合するケースも見られます。
- Title(タイトル)
- Abstract(要旨)
- Introduction(序論)
- Materials and methods(実験材料や方法)
- Results(客観的な結果)
- Discussion(考察)
- Conclusions(結論)
- Reference(参考文献)
- Appendices(付録)
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