イタリア語は英語と似ている部分が多いため、英語をすでに習得している人には比較的習得しやすい言語です。また単語はローマ字読みで読めるものが多いのも特徴です。イタリア語の技術翻訳においては、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。
イタリア語を日常的に使用している人口は6,000万人とも言われています。スパゲッティやティラミスなどイタリア料理や、フォルテシモやクレッシェンドなど音楽用語で日本人にも馴染みがある単語も多いのではないでしょうか。
基本的にイタリア語が通用するのはイタリアだけで、決して使用人口は多くありません。しかし、イタリアは自動車産業や化学、エネルギー産業関連が盛んで日本企業の進出も多いです。そのためイタリア語翻訳は日本人にとって必要な翻訳言語のひとつと言えるでしょう。
イタリア語の名詞や形容詞には性数の変化があります。性は男性と女性のふたつで、それぞれ違う冠詞、形容詞を伴います。また、語末の母音を変化させることによって名詞の複数形を表現します。例えば「友達」という単語の場合、男友達の単数なら「amico」で複数なら「amici」、女友達だと単数は「amica」、複数だと「amiche」になります。
性別がないものでもどちらかの性に分かれることになります。正確に翻訳をするためには、単語を見ただけで名詞の性と数を理解し、形容詞の変化についても知識を持っておく必要があります。
イタリア語の動詞には、数多くある時制にそれぞれの活用があります。主語、時制によって変化するだけでなく、話す場面や接続法によっても変化させる必要があります。過去形にもいろいろあり、半過去や近過去、遠過去というものも存在します。この動詞の活用が定着するまでには、それなりの時間がかかるでしょう。
イタリア語では、日本語と同様に主語が省略される場合があります。ただし、すべての場合において省略されるわけではありません。動詞の活用を見れば主語が分かる場合のみ省略します。主語が省略できる文章では、主語を残さずに省略した方が自然な文章になるのです。
金融・法務関連では、日常では使用されないような専門的な語彙が使用されます。また、英語での表現が使用されることも。イタリア語の知識だけではなく、金融や法務の専門知識を持つ翻訳者に依頼する必要があります。
イタリアに提出する公的文書では、アポスティーユと法定翻訳査証を取得が必要な場合があります。アポスティーユとはハーグ条約に基づく外務省の証明のことで、日本の大使館や領事館で領事認証を受けたものと同等の扱いになります。
法定翻訳査証は原本の日本語と、翻訳後のイタリア語の内容が同じであるというイタリア大使館からの証明書のこと。イタリア大使館が指定する翻訳家に依頼する ことで、法定翻訳査証を取得できます。
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※2021年6月調査時点
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