海外に滞在しているあいだに病院で治療を受けた場合、必ず診断書をもらう必要があります。保険金の請求や帰国後の通院のために、診断書を求められることになるからです。ここでは、診断書の翻訳について注意すべきポイントを解説します。
旅行や仕事で海外に滞在する機会がある方は、海外の病院にかかることがあるかもしれません。その際、思わぬトラブルや事故に巻き込まれて怪我をしまったり、思いのほか食事が合わずに体調を崩したり、持病が発病してしまう場合に備えて、海外保険に入っている方も多いでしょう。
海外で診察や治療を受けると、日本の保険制度とは異なるため、場合によっては高額の治療費を支払わなければならない可能性があります。そういったリスクにそなえて、海外保険に入るわけです。
海外保険の適用を申請する際には、様々な必要書類が求められますが、なかでも海外で受けた病院の診断書は、とりわけ欠かすことができない書類です。帰国後に通院する場合などにも、診断書は必要になります。そしてこの診断書は、日本語に翻訳して、保険会社や病院に提出する必要があります。
では、診断書の翻訳で注意すべきポイントは、どのようなことがあるのでしょうか?
診断書を翻訳する際の注意点として、まず、診断書は治療を受けた病院がある国の言語で記載されることになるため、可能な限り、英語や中国語といったメジャーな言語で書いてもらうように、事前に医師にかけあうことが挙げられます。実際、非英語圏や非中国語圏のマイナー言語で記載された診断書は、翻訳するために多くの手間や費用がかかってしまいます。
どの国であっても、医師はたいていの場合、英語を習得している方が多いので、英語で診断書を書いてもらうことができれば、自分で翻訳する場合はもちろん、翻訳会社に依頼する際にもよりスムーズに見つけられるでしょう。
また、診断書を翻訳する際は、外国語の知識はもちろん、医療についての知識も有していることが求められます。診断書とは、診察に基づいた症状や施した治療方法などが記載されているので。単にその言語を日常レベルで翻訳できるだけではわからない、医療分野の専門用語や言い回しも使われているからです。治療が困難な病気などの場合は、治療の経過や方針が詳細に訳される必要があり、医師免許を有している翻訳者や診療録を専門に扱っている翻訳者への依頼が欠かせません。
診断書の翻訳にあたっては、医療英語をはじめ、専門に診断書を翻訳している翻訳会社に依頼するようにすると良いでしょう。本サイトでもおすすめの翻訳会社をまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
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