中国語の論文は日本語の論文とも英語の論文とも異なる特徴をもっています。そのため、中国語の技術翻訳にあたっては、中国語の論文に特有の構成や表現などに注意することが重要です。
現在、中国語を母語とする地域は広範なエリアにまたがっています。ひとくちに中国語といっても、香港やマカオまで含めて使用されている言語は多数です。有名なところでは北京語や広東語、上海語などがあります。日本で中国語といえば一般に北京語を基本とする普通語を指すケースが多いといえますが、論文に使用されている言語には注意を払った方がよいでしょう。また、中華人民共和国で基本的に使用される感じは簡略化された簡体字であり、台湾(中華民国)では繁体字が使われている点にも注意が必要です。
中国語論文の大きな特徴として、結論を重視した構成になっている点が挙げられます。英語論文ではTitle(タイトル)、Abstract(要旨)に続いてIntroduction(序論)、Materials and methods(実験材料や方法)がしっかりと記述されるのが一般的です。これに対し、結論重視の多くの中国語論文では、IntroductionとMaterials and methodsの扱いが簡潔になる傾向があります。 そのため、中国語論文の技術翻訳においては、英訳するにしろ和訳するにしろ一般的な英語論文の翻訳と比較して違和感なく読むための工夫が必要となるケースが考えられます。そこで求められるのは、中国語の論文や文書に精通している経験豊富な翻訳者です。
中国や台湾との取引が増大する中で、中国語の技術翻訳の需要は少なくないといえます。しかし、使用言語が多く簡体字と繁体字の違いがあり、構成も英語論文とは異なる点があるなど中国語の翻訳は難度の高いものだといえるでしょう。そこで外注が考えられます。 中国語の技術翻訳を外注する際には、コストの問題はありますが、中国語を専門にしている翻訳会社を選びたいものです。中文和訳はもちろんですが、和文を中国語に翻訳する場合も専門の翻訳会社がよいでしょう。複数社に依頼することで、より本来の意図に近い翻訳結果を期待できます。
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※2021年6月調査時点
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